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random
Nov 07
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彼から送られてきたテープはここ半年か一年の間に聞いたもので一番印象的なものだったのです。今までこんな感じの音楽は聞いたことがない、自分の他にこんなギターの弾き方をする人はいないと思っていました。それにヴォーカルが印象的で。そして何よりも私にとって共感できるのは、彼がロックのイディオムの中で即興演奏していることです。ロック・ミュージシャンはよきインプロヴァイザーであり得て、しかも即興で演奏したものはなおかつロックである、そのような可能性を実践したパイオニアがヘンリー・カウだったと思うのです。普通のロック・ミュージシャンは歌をつくり演奏するのに忙殺されていて、即興演奏の演奏家は特定の音楽言語の枠をはみ出ることがない。そんな状態が続いてきましたが、即興音楽はもっと、あらゆるイディオム、方法に対して開かれたものとして、定義しなおされなくてはいけないんじゃないか。最近はその硬直した見取り図も変わってきていますね。スティーヴ・ベレスフォードのアルタレイションズのように。でもカウはそれを7,8年前からやっていました。そしてケイジ・ハイノは、ロックにおけるインプロヴィゼイションの現象形態を非常にクリアーに自覚しています。まさに建設的な方向です。